あさのことば

心に納める

放送日
2020年1月5日(日)
お話し
小宮山裕一(綱島教会牧師)

小宮山裕一(綱島教会牧師)

メッセージ: 心に納める

 おはようございます。東急東横線綱島駅から歩いて8分のところにあります、綱島教会で牧師をしております、小宮山裕一です。

 イエスの母マリアが、イエスを出産してすぐの時、羊飼いが彼女のもとを訪れました。羊飼いたちは、天からの使いの導きで、イエスのところに来たのです。なんとも不思議なできごとです。実際に、羊飼いの話を聞いた人々は不思議に思った、と聖書は記します。「しかし、これらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた」(ルカ2:19)というのです。

 納めるという言葉は、聖書の他の箇所ではこのように使われています。新しいぶどう酒を入れる時に、古い革袋にいれてしまうと、発酵の力が強いので破れてしまう。だから新しい革袋にいれるように。そうすれば、長持ちする、というのです。この長持ちするという言葉が、実は、心に納めるという言葉と、聖書では同じ言葉が当てられています。

 心に納めるという行為は、その言葉を長持ちさせるのです。右から聞いて左に流すのではなにも留まりません。わからなくても、心に納める。卵を温める親鳥のように、温める。そうすれば、いつかわかるときがかならず来るのです。卵から雛が生まれるように。

 私たちが聖書を開くときも、与えられた言葉を心に納めたい。クイズのようにすぐに正解・不正解を求めるのではなく、心に納める。そうすれば、私たちの心は長持ちします。新しい命が満ちあふれるからです。

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