あさのことば

世界史の授業で

放送日
2015年5月15日(金)
お話し
尾崎純(東洋宣教教会牧師)

尾崎純(東洋宣教教会牧師)

メッセージ: 世界史の授業で

 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘にあります東洋宣教教会で牧師をしております、尾崎純と申します。

 高校の世界史の授業で、先生がこんなことを言いました。「ユダヤ教と、そこから派生したキリスト教、イスラム教だけが一神教であり、他はすべて多神教である。これは、ユダヤ教が発生したパレスチナが砂漠地帯であるからである。厳しい自然環境に置かれたからこそ、唯一絶対の神を作り出したのだ」。
 そのとき、私はクリスチャンではありませんでしたが、それを聞いて疑問に感じました。砂漠は世界中、どこにでもある。じゃあいったいどうして、パレスチナにだけ一神教が生まれたのか。…わかるはずはありません。ただ、その時に抱いた先生に対するおぼろげな反感が、その後の私の歩みを決定づけた、と言えば、これは言いすぎでしょうか。

 少年は年をとりました。かつて抱いたおぼろげな疑問に、今ではいくらか答えることができます。
 「人間が普通に生きていれば、山には山の、川には川の神がいると考えるようになるのが自然である。ユダヤ教と、そこから派生したキリスト教、イスラム教だけが一神教であるとおり、一神教は人間にとって不自然なものである。であるとすれば、一神教が誕生しうるとしたら、それは、神が自分からご自分を啓示した場合だけであるはずである。そして聖書には、神が自分からご自分を啓示したことが記されている」。…皆さんは、どのようにお考えになりますでしょうか。

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