あさのことば

主が共にいてくださる幸い

放送日
2013年6月12日(水)
お話し
佐藤紀子(上福岡教会執事)

佐藤紀子(上福岡教会執事)

メッセージ: 主が共にいてくださる幸い

 ご機嫌いかかですか。上福岡教会の佐藤紀子です。
 わたしは現在、看護師として終末期医療に従事し緩和ケアを提供しています。

 緩和ケアは病気で苦しむご本人だけでなく、そのご家族もケアします。なぜなら愛する人との別れは病人同様とても大きなダメージを受けるからです。死別後その配偶者が急死されたり、大病を患ったり、回復困難な精神的ダメージを受けてしまうことはしばしばあります。奥様を亡くされた方が翌年癌になり同じ緩和ケア科に入院されたり、命日を待って自殺されたこともあります。ご主人を亡くされた方が8年もの間、家から出られなかった、ということもありました。

 愛する方の死は本当に辛いことです。わたしは少しでもそのダメージを少なくするようケアをしています。病人のために疲れきっていることも忘れて看病に没頭している方には休息できるように配慮したり、肩もみをしてリラックスできるようお手伝いします。病人の前では悲しそうにしてはいけないと緊張している方には、悲しみを表し思い切り泣けるように配慮します。残された時間の中で実現したい願いがある方には、最善を尽くして実現を目指します。畳の上で死にたい。海に行きたい。結婚式をあげたい。それぞれの願いは様々ですが、どのように実現させるかを検討するときのご家族の顔は輝いています。そしてその経過が、死別という大きな悲しみに立ち向かう力を生み出すのです。

 詩篇23篇4節に「死の陰の谷を行くときもわたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる」とあります。死の淵にあって悲しみに沈んでいる方に、主が共にいて下さる恵みと平安が提供できるケアをこれからも行えるように祈り求めていきたいと願っています。

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