あさのことば

正常と異常

放送日
2012年1月6日(金)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 正常と異常

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 正常と異常という言葉はいろいろな場面で使われます。そもそも正常と異常とは何の違いなのでしょうか。まずそれは、大多数と少数の違いということができます。例えば、3歳を過ぎても歩くことができない子供がいれば、親はわが子の異常を心配します。けれども、大人になっても鳥のように空を飛べない人間がいても、誰もそれを異常とは思いません。鳥のように空を飛べる人間がいないからです。

 もう一つの違いは、その状態が本人や社会にとって不便や困難をもたらすかどうか、という区別です。これは実はとても厄介な基準です。さきほどの例で言うと、空を飛べなくても本人も他人も誰も不便を感じません。しかし、自分で歩けないとなると本人がまず不便を感じます。またその人の歩行を助けなければならいまわりの人も、様々な犠牲や制約が伴います。しかし、そういう異常は社会のあり方が変われば、不便さも困難さもなくなって異常とはいえなくなるはずのものです。

 大多数の人にとって便利な社会を作ることは効率的であるかもしれません。しかし、そのために尊重されない人間が生まれるのだとしたら、それは何と不幸な社会でしょうか。

 今日の言葉…「神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました。それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています。」コリントの信徒への手紙一 12章24節25節

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