あさのことば

触れてもいけない

放送日
2010年8月18日(水)
お話し
芦田高之(新浦安教会牧師)

芦田高之(新浦安教会牧師)

メッセージ: 触れてもいけない

 いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。
 サタン・悪魔が、蛇を用いて人類最初の人、アダムとエバに誘惑を仕掛けてくる、というお話を続けています。
 サタン・悪魔は、与えられている善きものを数えさせるのではなく、与えられていないものに気持ちを向けさせる。そして、不平不満を募らせる。これが、悪魔・サタンが用いる常套手段の一つです。

 悪魔・サタンは蛇を用いて、人に罠となる言葉を語りかけました。「蛇は女に言った。『園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか』…」と。まんまと人はその手に乗ってしまいました。エバはこう答えたのです。「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、と神様はおっしゃいました」(創世記3:2-3)と。

 神様は、「その木に触れてもいけない」などとはおっしゃっていないのです。ここで、エバの心の中に、もうすでに神様に対する不平不満が芽生えている事が分かります。
 「触れてもいけない…などという厳しいことを神様は、お考えなのです…」と言う、ありもしない不平不満です。不平不満は、相手に対する正しい認識をゆがめます。相手に対する「ゆがんだ認識」は、相手に対する「不信頼」へと、進みます。

 そして、相手に対する「不信頼」は、相手に対する反逆へとさらに進んで行きます。これが私たちの先祖が経験した神様への不信頼です。これは、今の私たちにも受け継がれている実に残念な心の性(さが)です。

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