あさのことば

天の国とイエス

放送日
2009年1月13日(火)
お話し
今井 献(東京教会牧師)

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: 天の国とイエス

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 新約聖書にあるマタイによる福音書は、全体がおもしろい配列になっています。イエス様についてのいろいろな出来事をまとめた出来事の巻と、イエス様の説教をまとめた説教の巻きが交互に出てくるからです。

 最初の説教集は5章から7章まで続く山上の説教と呼ばれる有名な箇所であり、いくつもの大切な説教が集められています。ここを読むと、初めての説教の最初の出だしは、「心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである」でした。その意味は、天の国、神様のご支配が近づいた、いや今から始まったという宣言です。
 いったいどこに始まったのでしょうか。
 イエス様とともに始まりました。
 また、こうも宣言されました。「わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。・・・天には大きな報いがある」。わたしのためにののしられ、迫害されるなら、とイエス様はおっしゃったのです。「神様のために」、というのではありません、「わたしのために」、イエス様のために迫害されるとき、幸いだという教えです。

 強烈な自意識です。神とご自身、神のご支配とイエス様の教えと行いとは、ひとつである。わたしのもとに神からの幸いがあるという自己意識です。
 どうか、山上の説教を繰り返し読んでください。その教えが神から出たものか、人から出たものか、ご自身で読み、吟味し、判断してください。

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