あさのことば

「神の前で自分を見つめる」

放送日
2006年6月19日(月)
お話し
鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 「神の前で自分を見つめる」

 いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。最初に聖書の言葉に耳を傾けましょう。フィリピの信徒への手紙2章3節です。

「何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え」なさい。

 美しい戒めですが、ところで、人にはそれぞれ違う長所や能力があるのに、本当に「相手を自分よりも優れた者と考え」ることができるでしょうか。謙遜どころか、かえって皮肉や自己卑下になりかねないと思います。実は、ここで命じられているへりくだりは、決して単なる道徳的美徳でも処世術でもありません。

 「利己心」とは何でしょう。自分だけは人からも神からも許されていると思い込む心です。「虚栄心」とは、人からも神からも高く評価されていると思い込む心、つまり自分に全く絶望していない心です。ですから、「へりくだりなさい」とは、神の前で自分に絶望しなさい、自分の罪深さに死になさいということに他なりません。そしてそのことに気付いた時に初めて、自分は優れてなどいないと認めることができるのです。

 私たちは、自分を他人と比較ばかりしてはいないでしょうか。その前に、自分自身を神の前で正直に見つめるべきです。その時、本当の意味でへりくだることができます。そして、神と共に生き始めることができるのです。

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