キリストへの時間

「愛してくれる存在によって生きる」

放送日
2005年5月29日
お話し
山村貴司(南与力町教会牧師)

山村貴司(南与力町教会牧師)

メッセージ: 「愛してくれる存在によって生きる」

 おはようございます。

 マザー・テレサという教会のシスター、働き人がいました。彼女はインドのカルカッタで神様の働きに仕えていました。その町には非常に多くの路上生活者がいました。彼らは仕事もなく貧しく、よごれた路地裏で伝染病にかかり、多くの人たちが死んでゆきました。彼女は、一人でも多くの人たちを助けるために、彼らを古い石作りの家に運び入れ、手当てをされたそうです。

 マザーによると、家に運び込まれた時、彼らのからだは病気によって腐り、やせ細っていたそうです。マザーは、彼らが路地裏でどんなにきびしい生活を送っていたかを推察することができる・・・と言っていました。

 しかし、マザーは「彼らが路地裏生活で一番つらかったのは、食べものがなかったことではありませんでした。一番つらかったこと、それは彼らが誰からも心にとめてもらえなかったこと、誰からも愛してもらえなかったことでした」…そう言っていました。

 それゆえマザーたちは、その地で、彼ら一人一人に心をとめ、一人一人を愛されたのです。そして、「あなたは大事な大事な存在なのです! あなたは意味あって生まれてきた、かけがえのない、存在なのです!」と語られたのだそうです。

 この、マザーたちの働きは大変すばらしい働きだと思います。しかし、マザーたちはいくらすばらしいとはいえ、彼女たちは、いつも、ずっと、彼らを心にかけてくれるわけではありません。やがて必ず離れ離れになり、死んでしまうのです。ところが、聖書の神様は違います! 聖書の神様だけは、いつも私たちを離れることなく、いつも私たちを心にかけ、愛していてくださるのです!

 旧約聖書にエリヤという人が出てきます。彼は周囲の異教の人々から責められ、いやしめられ、心の中を真っ暗にして山奥へと分けいりました。彼は山の中で一人ぼっちでした。そこには誰もいるはずもありませんでした。しかしそこにもただ一人、一緒におられる方がいました。聖書の神様です! 神様だけは、いつでもどこでも彼と共におられ、いつでもどこでも彼と一緒におられたのです。

 私たち人間は、誰からも心にとめてもらえず、愛してもらえないとき、生きることができません。しかし、たとい私たちが誰からも心にとめてもらえず、愛してもらえなくても、神様だけは、いつも私たちを心にとめ、いつも愛してくださっています。私たちには今日も、そのような神様が共におられることを心から感謝したいと思います。

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