主は熱情の神誠実なお方 | ナホム書 1章

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ナホム書 1章

主は熱情の神、報復を行われる方。
主は報復し、激しく怒られる。
主は敵に報復し
仇に向かって怒りを抱かれる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ナホム書 1章2節

主は熱情の神誠実なお方

ナホム書は、アッシリア帝国の首都ニネベが間もなく滅亡するという預言です。アッシリアの民は野蛮で残虐非道でした。そのため、周辺諸国から非常に恐れられていました。既に北イスラエルもアッシリアによって滅ぼされ、イスラエルの十部族は歴史からその姿を消していました。

主が、アッシリアの首都ニネベを報復される理由として、2節冒頭の「主は熱情の神」という言葉が挙げられます。この言葉は旧約聖書に何度も出てくる言葉で、神ご自身の契約に対する誠実さを表しています。つまり、神がアッシリアに報復される理由とは、神と契約関係にあるご自身の民を贖うためです。

従って、ナホム書の預言とは一次的にはアッシリアに対する警告でありますが、同時に、当時のアッシリアが悪の象徴として描かれていて、罪と悪を決して罰せずにはおられない、神の正義が語られているのです。

やがて来る日に、主の長い忍耐が終わり、主イエスを信じない罪を裁くため、主イエスが再臨します。その日は、恐ろしい審判の日でありますが、主に依り頼む者たちとっては、神の贖いが完成する希望の日です。この約束を必ず成就される熱情の神に、私たちは身を寄せて、信仰の営みを重ねていきましょう。

【祈り】

恵みの時である今この時に、主イエス・キリストの福音を世に大胆に語る者とさせてください。

川栄 智章(せんげん台教会)