荒れ野で叫ぶ者の声がする | ルカによる福音書 3章1-6節

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ルカによる福音書 3章1-6節

そこで、ヨハネはヨルダン川沿いの地方一帯に行って、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 3章3節

荒れ野で叫ぶ者の声がする

洗礼者ヨハネには来たるべきメシアのために道を備えるという特別な使命が与えられていました。それは具体的には、メシアが来られる前に整えられた民を用意するということでした。そんなヨハネが、メシアの到来に先立って人びとに語ったこと。それはひと言で言えば「悔い改めよ」ということでした。そしてイザヤ書40章の御言葉が引用され、この御言葉は洗礼者ヨハネによって成就したと、著者のルカは語っているのです。このヨハネのメッセージこそ、イザヤの預言した「荒れ野で叫ぶ者の声」なのです。

「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ」と言うイザヤ書40章の御言葉は、直接的には王が行進する際の道路整備を命ずる言葉です。それは山や丘は削られ、谷は埋められ、凸凹はすべて平らにされるという徹底的な道備えです。すなわち、メシア到来に備えて命じられる悔い改めは中途半端なものではなく、自己中心から神中心に方向転換する、徹底的な悔い改めが求められています。

主イエスのご降誕を祝うクリスマスを待ち望む私たちも、今一度このことを覚えたいのです。「主は打ち砕かれた心に近くいまし、悔いる霊を救ってくださる」(詩編34編19節)からです。

【祈り】

主よ、私たちの心を打ち砕いてください。そして真実に罪を悔い改める心を与えてください。

吉田 実(但馬みくに伝道所)