命を尊ぶ神が御子を十字架につけ | 民数記 35章

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民数記 35章

人を殺した者については、…一人の証人の証言のみで人を死に至らせてはならない。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 35章30節

命を尊ぶ神が御子を十字架につけ

神は、目には目を歯には歯を、命には命を求められます。人を殺してしまうような者は、然るべき裁きを受けなければなりません。神は命を尊いものと見ておられます。神は厳正な裁きをなさいます。義なる神であり、公平の神だからです。そして義しい裁きを求められるので、一人の証言のみで死刑を宣告されることはありません。誰の命も軽々しく扱われてはなりません。命は神に由来しているからです。

命の重さを思うとき、キリストの裁判を思います。キリストは人の裁きによって死刑にされました。あの時、複数の証人が立てられましたが、彼らの証言は互いに合いませんでした。キリストを死に定めることはできなかったのです。しかしながら、キリストは十字架にかけられることとなりました。神が、キリストの命を罪人の手に渡すことを良しとされたからです。私たちの救いのために、キリストは私たちの手に渡されたのです。

キリストの裁きの特異なことを思わされます。キリストは律法に従って裁かれながら、律法によっては罪ありと定めることができませんでした。ですから、人々は律法を無視して、キリストを死に定めました。このキリストの死によって、私たちには永遠の命が与えられています。

【祈り】

主よ、罪深いわたしのためにキリストの命が差し出されました。驚くべきこの事実に感謝いたします。

後登 雅博(高蔵寺教会)