献げ物をわたしの食物と呼ばれる神 | 民数記 28章

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民数記 28章

あなたたちは、わたしの食物である献げ物を、燃やしてささげる宥めの香りとして、定められた時に忠実にわたしにささげなさい。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 民数記 28章2節

献げ物をわたしの食物と呼ばれる神

かつてイスラエルの人びとは出エジプトに先立ち、神のご命令に従って小羊を屠りました。その血によって神の裁きの災いが自分たちの家を過ぎ越していく、「主の過越」(16節)の幸いを得るためでした。そして出エジプト後、神である主はシナイ山でイスラエルの民に契約をお与えくださいました。やがてその契約は、主イエスによって更新されました。主イエスが十字架上で肉を裂かれ、血を流されたので、私たち罪人は贖われて、神との交わりが回復されたのです。

ところで、本来的に霊であられる神が、肉の糧を食されることはありません。にもかかわらず神は、動物や穀物の献げ物のことを、「わたしの食物」(2節)と呼んでおられます。神がご自身のことを、あたかも人間であるかのような表現で親しくご提示なさるへりくだりと、そのような神のヘリくだりの中で成り立つ神礼拝の交わりの尊さが読み取れます。

主イエスが、「わたしの血による新しい契約」と言われて制定された聖餐式の交わりは、現在では多くの教会で毎月の第1主日に行われています。イスラエルには「毎月の1日」(11節)に献げるべき特別な献げ物の規定が与えられていましたが、私たちも毎月の第1主日の交わりを特別に覚えることは、意義深いでしょう。

【祈り】

礼拝の交わりにお招きくださる恵みを、心新たに覚えさせてください。

石本 耕一(四国中会)