神が与えた特別な病の中で | レビ記 13章

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レビ記 13章

祭司が調べて、確かに患部が白くなっているならば、「患者は清い」と言い渡す。その人は清いのである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 13章17節

神が与えた特別な病の中で

きょうの箇所は、重い皮膚病についての規定が記されています。この病は聖書によく出てきますが、この病の特別さは、疑いがあるとき、その診断と判定を医者ではなく祭司が行うという点です。つまり、この病は医学的な病というよりも、宗教的な意味合いが強い病であると言えます。また、この病は神のしるしという側面がありました。モーセやミリアムも、神の御業として重い皮膚病にかかっています。それゆえ、この病にかかったら、「あなたは汚れている」と公式に宣言され、病が治っても清めの儀式を経て「あなたは清い」と宣言されるまで、慎重に取り扱われます。また、病の期間は厳重に共同体から隔離されていました。

この病を治す方法はありません。祭司も治療するのではなく、診断をするだけです。ですから患者は、ただ神によって清められることを待ち望むしかありませんでした。しかも神殿に行くこともできず、同じ境遇の人たちと隔離された場所で、孤独と絶望の淵でただひたすら神に癒されることを祈るしかないのです。

主イエスは、この病を清める方として来られました(ルカ7章22節参照)。神は病める者の祈りを聞かれ、汚れを清めて救われるために、御子を遣わされたのです。

【祈り】

聖なる神よ。きょうも、主イエスによって汚れを清められた者として、清い生活を送らせてください。

草野 誠(湖北台教会)