汚れから守ってくださる聖なる神 | レビ記 11章

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レビ記 11章

わたしはあなたたちの神、主である。あなたたちは自分自身を聖別して、聖なる者となれ。わたしが聖なる者だからである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 11章44節

汚れから守ってくださる聖なる神

本日の箇所には、動物や魚などの生き物に関して、主なる神がイスラエルの民に与えられた食物規定が記されています。食物規定というのは、民の健康のことを気遣って与えられた規定ではありません。「汚れたもの」として区別されたものを食べないことを通して、民を神の民として区別され、交わりを持つことを約束された規定です。また、民のほうも、その区別を尊重することを通して、自分が神の民であることを自覚し、証ししているのです。その意味で、「汚れ」とは聖なる神との交わりを妨げることであり、「汚れ」を意識することは神の言葉を生活の中で実践することなのです。

新約時代に入り、この食物規定は主イエスによって廃止されました。使徒言行録10章でペトロに幻が示され、本日の箇所で「汚れている」とされた物を食べるように神は言われました。ペトロは律法に従って今まで口にしたことはないと拒否しますが、「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない」との神の声が聞こえました。神は旧約時代においては律法を通して民を「汚れ」から守ろうとされましたが、主イエスの十字架によって「汚れ」を洗い清め、主との交わりに入れられたことを教えられたのでした。

【祈り】

聖なる神よ。きょうも一日、食べることを通しても神さまの栄光をあらわす者でいさせてください。

草野 誠(湖北台教会)