破れ口に立つ大祭司の憐れみ | レビ記 8章

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レビ記 8章

アロンとその子らに、…携えて来させなさい。また共同体全員を臨在の幕屋の入り口に召集しなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 8章2節~3節

破れ口に立つ大祭司の憐れみ

8章には、「祭司の聖別の任職式」という見出しが付いています。「主はモーセに仰せになった」(1節)で始まり、「アロンとその子らは、モーセを通して主が命じられたことすべてを、そのとおり実施した」(36節)で締められる間に、この任職式が主の命令であり、モーセとアロンたちがすべてそのとおりに行ったことが書かれています(4、5、9、13、17、21、29、34、35節)。

神が祭司を立てられた理由は、アダムの堕落に由来します。アダムが神に背き、罪によって神から離れてしまったために、人間は、罪の赦しを神からいただくために、仲介者が必要となったのです。神は、アロンの子孫を祭司として立て、民に仕えるようにさせました。罪のゆえに、個人としても民としても、もはや神の御前に出て、親しく交わることのできなくなった者たちを、神ご自身が憐れんでくださったのです。

しかし、神が定めた多くの規定から成るこの制度は、神ご自身により、新しくされました。今や、真の大祭司、私たちの主イエス・キリストにより、私たちの罪はすべて赦され、一切の規定から解放されて、すべての信者がキリストを通して、神に近づき、交わることができるようになったのです(ヨハネ14章6節)。

【祈り】

神様、真の大祭司イエス・キリストによって、きょうも私たちの罪をお赦しください。

小堀 昇(花小金井教会)