真理と愛キリストの教え | ヨハネの手紙二 1-13節

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ヨハネの手紙二 1-13節

父である神と、その父の御子イエス・キリストからの恵みと憐れみと平和は、真理と愛のうちにわたしたちと共にあります。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙二 3節

真理と愛キリストの教え

きょうの箇所で、使徒ヨハネは初代教会が置かれている状況を踏まえて信徒たちに必要な勧めをしています。そこには、偽りの教えを助長する異端者から教会を守ろうとする牧会的な配慮が含まれています。当時、信仰から離脱した者たちは、間違ったキリスト論をまき散らしながら歩き回っていました。

それゆえ、ヨハネは挨拶のところで、真理という単語を繰り返しつつ、愛の必要性を強調しています。このように、「真理」と「愛」は異端者の偽りの教えに対抗する盾です。それから、ヨハネは信徒たちに真理に基づいて愛に歩むように勧めます(4~6節)。彼は、「互いに愛し合いなさい」というキリストの言葉を伝えます(ヨハ13章34節参照)。厳しい状況の中でも、相互の愛は共同体の結束を強化してくれます。

ヨハネは、初代教会の信徒たちに異端者、すなわち偽りの教師を警戒するように促しています(7~11節)。彼らは、イエス・キリストが肉となって来られたことを拒み、人を惑わします。いわば彼らは反キリストです。彼らはキリストにある交わりを破るだけでなく、教会共同体を分裂させてしまいます。それゆえ、ヨハネは「キリストの教え」にとどまりなさいと励ますのです。

【祈り】

私たちをあわれみ、私たちを真理と愛に歩ませ、私たちをキリストの教えにとどまらせてください。

金 起泰(勝田台教会)