人は恐れに捕らえられやすい存在 | エレミヤ書 10章

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エレミヤ書 10章

天に現れるしるしを恐れるな。
それらを恐れるのは異国の民のすることだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 10章2節

人は恐れに捕らえられやすい存在

預言者エレミヤの時代のイスラエルの民の最大の問題は、経済的な困難でも社会的な困難でもありません。偶像礼拝をする信仰の問題でした。

当時の人びとの生活は、恐れと不安の中にありました。農業技術が発達していなかったため、凶作の年には家族全員が飢え死にする恐れがありました。隣国がいつ攻めてくるかわからない戦争の不安もありました。人びとはそのような恐れのゆえに偶像をつくり、偶像に助けを求めて礼拝しました。しかし、主なる神は、そのような偶像はただの木や金銀に過ぎないと言われます(8節)。

また、異邦人は、天の日や月、星のしるしを見て占いをし、特定の日を縁起が悪いなどと言い、恐れました。人は信じるものに縛られます。天のしるしを信じれば、それに支配されます。ここにも偶像礼拝の危険があります。主なる神は、異邦人は天のしるしを恐れるが、あなたがたはそれらを恐れるなとおっしゃいます。

人は恐れに捕らえられやすい存在です。 死に対する恐れ、失敗に対する恐れ、疎外される恐れなどに捕らえられてしまいます。それらの恐れは、天地創造の神を畏れることによってのみ解決されます。創造主なる神がわたしの父であり、わたしの保護者であることを覚えて、ただ神を畏れ、神に仕えることを願います。

【祈り】

天地創造の神を畏れ、主なる神に真実に仕える者であらせてください。

韓 相眞(山本伝道所)