水をも支配する主なる神 | マタイによる福音書 8章23-27節

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マタイによる福音書 8章23-27節

イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 8章26節

水をも支配する主なる神

水はとても不思議な物質です。〇度で凍り、百度で沸騰する。ちょうどキリがよい数字で不思議だなと思いますが、水の凝固点と沸点を基準にして温度(摂氏)を決めているのですね。それほどに水は私たちの生活に身近で、不可欠なものです。しかし同時に、水はとても恐ろしいものでもあります。今年の初めにも大きな地震により津波の被害が起こりました。水は津波や洪水を引き起こして、しばしば私たちの生活を脅かします。

主なる神は、そのような水をも造り、支配しておられるお方です。天地創造の初め、地は混沌で闇が深淵の面にあったとき、すでに神の霊が水の面を動いていて、神のご支配は混沌や闇に及んでいました。神は大空と大地、海の境界を定めて、秩序を与えられました。また、第五の日に、大きな怪物が造られたとあります。これは、海には大きな怪物がいて大波を起こし、船をのみ込むと考えられていて、しかし、そのような怪物も神の被造物に過ぎず、神のご支配のもとに置かれているということです。

時満ちて来られた救い主も、激しい嵐で舟が波にのまれそうになったとき、風と湖を静める御力をお示しくださいました。たとえ災いに苦しめられる中でも、私たちは神の子である救い主に支えられ、主なる神に信頼して、平安であれるのです。

【祈り】

天地を統べ治めておられる主なる神への信頼を増し加えてください。

望月 信(鈴蘭台教会)