良い香りを放つ者として生きる | 出エジプト記 30章

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出エジプト記 30章

この掟の箱の上の贖いの座の前でわたしはあなたと会う。アロンはその祭壇で香草の香をたく。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 30章6節~7節

良い香りを放つ者として生きる

「わたしはあなたと会う」という言葉が29章に一回、30章に二回出てきます。30章では、「掟の箱の上の贖いの座の前で」(5節)、「臨在の幕屋の中の掟の箱の前」(36節)で、神は「わたしはあなたと会う」とおっしゃいます。人は罪に汚れています。そのままで聖なる神の前に出るならば死を免れません。けれども神は、私たちと会うことを祝福として約束してくださいました。神と会っても死ぬことがないばかりか、むしろ神と出会うことによって喜びのうちに生きることができるのです。

その驚くべき恵みの出来事が起こる場所には香をたく祭壇が造られました。礼拝において香がたかれ、その良い香りを天に向かって立ち上がらせることで神への献身の思いを表しました。ここでは、香の材料や配分や作り方の手順が細かく定められています。同時に、規定に反したものであってはならず、また私用に使ってもならないと命じられています。人間の勝手な好みや自己都合が入り込まないようにする必要があるのです。

神に出会い、信仰によってキリストに結ばれた私たちは、神に献げられる良い香りとされました(2コリ2章15節)。その恵みにふさわしく、神に喜んで受け入れられる歩みをしたいと願います。

【祈り】

私たちはあなたの憐れみに感謝し、天に向かって祈ります。どうぞ良い香りとして受け入れてください。

常石 召一(大阪教会)