神の民にふさわしい装い | 出エジプト記 28章

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出エジプト記 28章

これらの衣服を兄弟アロンとその子らに着せ、彼らに油を注いで祭司の職に就かせ、彼らを聖別してわたしに仕えさせなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 28章41節

神の民にふさわしい装い

神は、アロンとその子らを祭司としてお立てになりました。祭司は、神と人との間に立ち、とりなしをする役目を担います。その祭司の服装について、神は具体的な規定をお与えになりました。2節に「威厳と美しさを添える聖なる祭服を作らねばならない」とあるように、かなり豪華で手の込んだ衣装を指定されました。

この世で王となろうとする者は、自らの権威や栄光を見せつけるために、煌びやかな衣装を身に付けます。けれども、神が祭司の衣装を具体的に定められた意図はそれとは異なります。ここには「祭司としてわたしに仕えるときの聖なる祭服」(4節)、「それを身に着けていれば…罪を負って死を招くことがない」(43節)といった表現が出てきます。威厳と美しさを帯び、永遠の命であられる神に仕える働きをするためなのです。アロンもその子らもやがて神の前に大きな罪を犯すことになります。弱さと欠けのある罪人に過ぎない彼らを祭司に任職するために、神はその装いを念入りに定められたのです。

イエス・キリストによって、すべての信仰者は祭司とされました。私たちもまた弱く欠けの多い罪人ですが、もはや特別な服装は必要ありません。キリストを着る者とされ、神の栄光を周りに表しながら生きるのです。

【祈り】

キリストの救いを帯びた者として神の装いを与えてくださり、神の栄光を表すことができますように。

常石 召一(大阪教会)