キリストの権威ある言葉に立つ | コリントの信徒への手紙一 1章21-28節

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コリントの信徒への手紙一 1章21-28節

人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 1章27節

キリストの権威ある言葉に立つ

カファルナウムの会堂に、悪霊に取りつかれている男がいました。彼はキリストを見ると、「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ」と叫びました(24節)。キリストが悪霊に対して「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、悪霊はその人を混乱状態に陥れながら、出て行きました。人間が悪霊に取りつかれるとき、なすすべのない弱い存在であることを痛感します。

しかし、神の子キリストが、神の権威によって「黙れ。この人から出て行け」と命じられたとき、悪霊は神の言葉の前になすすべのない存在であることをも教えられるのです。

キリストの弟子である私たちもまた、悪霊からの攻撃にさらされます。時には神のことを忘れ、人間の論理に浸りきっている自分がいます。神のことを忘れた私たちの心は、次第に重く暗くなります。そして自分の心を神に向けようとしても、制御できなくなります。しかしキリストは、そのような私たちに近づいて来られます。そして「黙れ。この人から出て行け」との権威ある神の言葉で悪霊に向かって命じられるのです。

弱い私たちですが、権威あるキリストの言葉を武具として身に付けているならば、必ず悪霊の攻撃に対して勝利することが約束されています。

【祈り】

神よ、キリストの権威ある御言葉の上に固く立たせてください。

玉井 宣行(所沢ニューライフ教会)