キリストのものとして生きる | コリントの信徒への手紙一 7章

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コリントの信徒への手紙一 7章

あなたがたは、身代金を払って買い取られたのです。人の奴隷となってはいけません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 7章23節

キリストのものとして生きる

この書物が書かれた当時のギリシア・ローマの社会では、妻は夫の所有物のようにみなされていました。しかし、ここでパウロは、男性と女性が神の前に等しいものであると教えています。独身については、主に仕えるために一人でいると決め、それができる人はそうすればよいと教えるように、必ず結婚しなければならないということではありませんでした。また、未信者同士の夫婦の一方が信仰に入った場合には、その結婚関係が続けられるべきだと教えています。これは神が定めた結婚という制度を重んじる、現実的な教えです。

けれども、その教えに注意深く丁寧に聞くことが必要です。例えば、8、9節の「…皆わたしのように独りでいるのがよいでしょう。しかし、自分を抑制できなければ結婚しなさい」は、パウロ自身の経験に基づいた教えであると言えるでしょう。

ここでパウロが語る何より大切なことは、23節の「あなたがたは、身代金を払って買い取られたのです。人の奴隷となってはいけません」という御言葉です。その人が独身であるか既婚者であるかにかかわらず、私たちは皆、キリストのものとされています。主に召されるままに、キリストのものとして生きること、それを人生の前提とすることです。

【祈り】

天の父なる神様、あなたがお遣わしになったキリストと共に歩むことができますように。

遠山 信和(静岡教会)