コリントの信徒への手紙一 4章
こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 4章1節
管理者に求められることは
西堀 元(北神戸キリスト伝道所)
こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 4章1節
西堀 元(北神戸キリスト伝道所)
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パウロは言いました。「わたしは、自分で自分を裁くことすらしません」(3節)。振り返って落ち込まない、すっきりとした生き方です。
パウロは自分のことを「神の秘められた計画をゆだねられた管理者」と考えていました。ただし、この管理者は、警備員のように神の神秘を守るのではありません。むしろツアーガイドのように神の恵みの中へと一緒に旅をするのが彼の仕事でした。
パウロは、コリント教会の人たちから裁かれても問題にしません。それは彼が無責任だからではありません。パウロの働きは人間によって判断されないのです。
揺るがないパウロのこの生き方は、「主が来られる」時を物差しにしていたからです。キリストが再び来られるとき、「主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます」(5節)。
求められているのは、成功ではなく、神への「忠実」であることを、パウロは知っていました。私たちも同じです。タラントンのたとえでも、与えられた賜物をそれぞれが忠実に用いることが問われています(マタ25章)。終わりの日に「おのおのは神からおほめにあずかります」(1コリ4章5節)。
【祈り】
神よ、わたしを救ってくださったキリストに出会う時が近づきます。きょうという日を誠実に生きられますように。