今も響き続ける主の御声 | 詩編 29編

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詩編 29編

主の御声は力をもって響き
主の御声は輝きをもって響く。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 29編4節

今も響き続ける主の御声

29編は、7回も「主の御声」「主の御声」と繰り返されています。

「主の御声」は輝きをもって響き、レバノンの杉を砕きます(5節)。「輝き」とは近寄りがたい権威を、「レバノン杉」とは地上の権力や富を象徴する言葉です。主の御声は、あらゆる地上の権力を砕く、近寄りがたい権威ある力なのです。

「主の御声」が響き渡るとき、大地もそのままではいられません。もだえるほどに揺れ動くのです(8節)。これほどの力ある方が、無秩序な洪水の上に王として御座を置き、この世に秩序を与え、とこしえに治めてくださっています(10節)。

この圧倒的な主の力を前に、作者は、地上の民だけでなく、天上の神の子らにまで叫ぶのです。「栄光と力を主に帰せよ」(1節)、「主にひれ伏せ」(2節)と。

作者は、この栄光と力の主に願います。「主が民を祝福して平和をお与えになるように」と(11節)。

平和を求める作者の願いは、「暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く」方(ルカ1章79節)、主イエスによって真に実現していきます。

主の御声は、この主イエスを通して、ますます輝きを増し、栄光と力をもってこの世に響き続けています。

【祈り】

主よ、私たちを、主イエスの栄光と力を響かせる道具としてください。この世を平和の道に導くために。

山口 弘(名古屋教会)