主なる神の御力のみに依り頼む | イザヤ書 37章

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イザヤ書 37章

「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、万軍の主よ。あなただけが地上のすべての王国の神…、あなたこそ天と地をお造りになった方…。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 37章16節

主なる神の御力のみに依り頼む

ユダのヒゼキヤ王は衣を裂き、粗布を身にまとって主の神殿に行きました。それは、アッシリアに対抗するにあたって、主なる神にではなくエジプトの軍事力に依り頼んだこと(36章9節)に対する悔い改めでした。彼が頼るべきは、主の民に対して誠実な主なる神の御力なのです。

アッシリアはなおも主を冒涜し、諸国の神々よりもアッシリアの軍事力の方が強いのだと誇りますが、悔い改めたヒゼキヤ王は、祈りの始めに主に呼びかけます、「ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、万軍の主よ。あなただけが地上のすべての王国の神であり、あなたこそ天と地をお造りになった方です」と。この呼びかけは、自分の力にも、他の人間にも、また人間が作り出した偶像の神々にも依り頼まず、ただ主なる神にのみ依り頼むという、ヒゼキヤ王の信仰告白です。

主なる神はヒゼキヤ王の祈りに応え、アッシリアに対して「おとめである、娘シオンは、お前を辱め、お前を嘲る。娘エルサレムは、お前に背を向け、頭を振る」とおっしゃいます(22節)。そしてアッシリアの王は主によって退却させられました(37節)。実に主の御力は主の民である私たちを信仰から引き離そうとするいかなる勢力よりも強いのです。

【祈り】

私たちが、あらゆる事柄に対処するにあたり、誠実な主の御力にのみ依り頼むことができますように。

伊藤 築志(田無教会)