生ける神に真実に応えて生きる | ホセア書 4章

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ホセア書 4章

主の言葉を聞け、イスラエルの人々よ。
主はこの国の住民を告発される。
この国には、誠実さも慈しみも
神を知ることもないからだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ホセア書 4章1節

生ける神に真実に応えて生きる

ホセア書は4章以下で、北イスラエル王国に対する預言の言葉を記しています。冒頭に「主の言葉を聞け、イスラエルの人々よ。主はこの国の住民を告発される」とあります。主が、イスラエルの民を訴え出ます。

告訴の対象は、北イスラエルという国家ではなく「イスラエルの人々」でした。神によって選ばれ、契約の民とされ、カナンの地を与えられ、律法に従って生きるように召された人々です。神の恵みを与えられた特別な民、その民を主は訴えると言われています。

では、イスラエルの民が訴えられる理由は何でしょうか。1節後半に「この国には、誠実さも慈しみも、神を知ることもないからだ」とあります。イスラエルの民には、神の真実に応える「誠実さ」がありませんでした。神の愛に応える「慈しみ」もありませんでした。これらの言葉は、関係概念です。神の具体的な恵みに対して、民は不誠実に応答したのです。

つまり、イスラエルの民は、本当の意味で神を知りませんでした。神を知るとは、生ける神、人格的な神を知ることです。知識として知ることではありません。そして生ける神を人格的に知る者は、その方との関係に生きることになります。神の真実に応えるのが信仰の歩みです。

【祈り】

主なる神よ。生けるあなたの真実を知り、それに応えて生きる者とならせてください。

袴田 康裕(神戸改革派神学校)