愛ゆえの神の警告に耳を傾けよ | アモス書 1章

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アモス書 1章

主はシオンからほえたけり
エルサレムから声をとどろかされる。
羊飼いの牧草地は乾き
カルメルの頂は枯れる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 1章2節

愛ゆえの神の警告に耳を傾けよ

神の民イスラエルの信仰の根本は、神である主はただおひとりであるということです。この真理から少しでも離れるとどうなるのか。それを証しするのがイスラエルの歴史です。

時は、繁栄の頂点にありながら、北王国では唯一の神の真理から離れ、権力者や裕福な者たちによる貧しい人びとからの搾取が横行する時代でした。しかし、数十年後には滅亡が迫っていました。神を神としない民が、神の祝福を失うことは当然の成り行きですが、憐れみ深い神は民の悔い改めを求め、警告を発する預言者としてアモスを立てられたのです。

これまで「聞け、イスラエルよ」(申6章4節ほか)と信仰を育んでくださった神は、今いてくださる神殿からイスラエル全体に、獅子のように「ほえたけり…声をとどろかされる」のです。肥沃な地は乾き、カルメル山の豊かな樹木も枯れるような滅びの裁きが近いことを警告し、宣告されるのです。

この地上で、自分だけの生き残りをかけて醜い椅子取りゲームをしているような今の世界にあって、だれがひとりの神を信じて疑わず、神の御言葉にのみ依り頼み、義なる道を歩み得るでしょうか。「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい」(2テモ4章2節)。

【祈り】

どんなときにも従順に主の御言葉に聞き、身を慎み、宣教の業を果たせるようにさせてください。

小川 洋(高松教会)