主はわたしの岩、わたしの砦 | 詩編 18編

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詩編 18編

主はわたしの岩、砦、逃れ場
わたしの神、大岩、避けどころ
わたしの盾、救いの角、砦の塔。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 18編3節

主はわたしの岩、わたしの砦

砦とは、敵の攻撃に備えて都市や部隊を守るために造った要塞のことです。古代の要塞はとても堅固な石壁で建てられました。敵軍がたやすく攻撃できない安全な場所です。けれども、倒すことが全く不可能なわけでもありません。アッシリアは、要塞化されたイスラエルの城を、土で堡塁を築いて攻略したと言われます。このように、いくら堅固な要塞でも崩されてしまうため、詩人は3節で、ただ神だけがわたしのまことの砦、岩、避けどころだと歌います。

私たちのまことの砦は、主なる神です。ところが、まことの砦である神から離れた人間は、自分を守ってくれる砦を自ら建てようとします。ある人は、勤める会社が自分を守ってくれる砦だと思い、出勤して会社の大きなビルを見上げながら安心感を得ます。ある人は通帳のお金が、ある人は学歴が、ある人は人脈が、自分を守ってくれる砦だと考えます。しかし、堅固だったイスラエルの城が簡単に崩されたように、人間が造ったこの世の砦は、結局、崩れてしまうのです。本当の意味で私たちを守ることはできません。

詩編18編が語っているように、私たちのまことの砦は、ただ神だけです。その神を私たちの砦とし、私たちの人生をゆだねて歩みましょう。

【祈り】

主お一人を私たちを守るまことの砦とするようにならせてください。アーメン

韓 相眞(山本伝道所)