何に依り頼んで生きるのか | 詩編 14編

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詩編 14編

神を知らぬ者は心に言う
「神などない」と。
人々は腐敗している。
忌むべき行いをする。
善を行う者はいない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 14編1節

何に依り頼んで生きるのか

言葉では「神などない」と、言わないかもしれません。しかし、どこかで自分の力や持っているもので生きていけると思ってはいませんか。神の言葉よりも、自分の思いや判断を優先することはないでしょうか。

「神を知らぬ者」(1節)は、聖書協会共同訳では「愚か者」となっています。主イエスのたとえ話に、「愚かな者」と言われた金持ちの話があります(ルカ12章13節以下)。彼は、それまでの倉を壊してもっと大きな倉を建てなければならないほどの豊かな収穫が与えられました。一生懸命に働いて幸運にも獲得できた財産によって、彼は人生を謳歌できると安心します。しかし、神は言われます。「愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる」と。彼がこのように呼ばれたのは、神を抜きにして人生の計画を立てたからです。そこに、彼の「愚かさ」がありました。

それでは、賢く生きるとはどういうことなのでしょう。それは私たちに命を与え、人生を守り導いておられる神を知ることです。私たちを愛してやまない神は、御子イエスをこの世に遣わして、神に背き腐敗している私たちの罪をすべて赦してくださいました。そればかりではなく、復活という新しい命をも約束してくださったのです。

【祈り】

きょうも、父なる神の計り知れない大きな恵みに信頼して生きることができますよう助けてください。

坂本 紀夫