主イエスの名による視点 | 使徒言行録 3章

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使徒言行録 3章

ペトロはヨハネと一緒に彼をじっと見て、「わたしたちを見なさい」と言った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 3章4節

主イエスの名による視点

彼はどんな思いでその眼差しを向けていたのでしょうか。神殿の門のそばに「置かれた」生まれつき足の不自由な男は神殿の境内に入ろうとするペトロとヨハネを見ます。

ペトロとヨハネは反対に「彼をじっと見て」「わたしたちを見なさい」と言います。その言葉のとおり、この男は二人を「見つめ」ます。

神の視線はイザヤ書で「わたしの目にあなたは価高く、貴く」(43章4節)と記されます。その視線は神の独り子主イエスの十字架によって明らかにされました。神の視線は独り子を与えるほどの愛の視線です。

主イエスから約束の聖霊が注がれたペトロとヨハネは「じっと見て」こう告げます。「ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい」。

この名は「命への導き手」(15節)の名です。地上のすべての民族を祝福へ至らせる名です(25節)。金や銀に勝る名です(6節)。男は躍り上がって神を賛美しました。私たちにもこの「イエス・キリストの名」が与えられています。

そしてペトロは言葉と共に彼の右手を取りました。主イエスの名が与えられている者には、神の視線で隣人を「見る目」と共に、隣人に「差し出す手」が与えられています。

【祈り】

金や銀に勝る名を私たちに与えてくださり、ありがとうございます。隣人への目と手を聖めてください。

大宮 季三(横浜中央教会)