神によって生きている人たち | ルカによる福音書 20章

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ルカによる福音書 20章

「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。すべての人は、神によって生きているからである。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 20章38節

神によって生きている人たち

「人は死んだらどうなるのだろうか」。「愛するあの人と天国で再会できるだろうか」。古今東西、さまざまに議論され憶測がなされてきた問いです。誰もが直面する人間の生と死の問題を、私たちは神抜きに考えることはできません。「すべての人は、神によって生きているからである」とあるとおりです。

「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ」と主イエスはおっしゃいました。その神が、ご自身を「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」と言われるのは、彼らは決して死んだ者ではなく、御前に生きている者たちであるということを教えています。

大切な独り子を十字架にかけてまでも、私たちをご自分の子どもにしようとされた父なる神の愛を、私たちはどれほどわかっているのでしょうか。イエス・キリストの十字架の愛という太い糸で、私たちは神と結ばれているのです。何かに失敗したからといって切れてしまうような糸ではありません。私たちの肉体の死をもってしても切れることのない愛の糸です。神と結ばれている者は、「死んでも生きる」のです(ヨハ11章25節)。永遠なる神は滅びることなく、私たちも生き続ける。これが、神と結ばれて生きる者たちの幸いです。

【祈り】

主よ。死の恐怖、死の悲しみにたびたび直面する私たちです。復活の希望に生きることができますように。

小橋口 貴人(那加教会)