悔い改めから始まる新しい創造 | 詩編 51編

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

詩編 51編

神よ、わたしを憐れんでください
御慈しみをもって。
深い御憐れみをもって
背きの罪をぬぐってください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 51編3節

悔い改めから始まる新しい創造

きょうから、主イエス・キリストの十字架の御苦しみを思い巡らすレント(四旬節・受難節)に入ります。その最初の日が「灰の水曜日」です。

アメリカの教会で灰の水曜日の礼拝に出席したことがあります。御言葉と祈りに続いて、司式者の前に一人ひとり進み出ます。司式者は、「あなたは塵から生まれ、塵に返る」と告げて、進み出た人の額に灰で十字を描きます。そうして、私たちの心を悔い改めへと方向付けるのです。

人間は死んで灰と塵に返ります。灰は死すべき人間の罪と無力を象徴します。人は自らの力で生きることができず、神に立ち帰ることもできません。旧約の信仰者は、その象徴である灰に座し、灰をかぶって、神の御前に自らの罪を告白し、悔い改めを言い表しました。

詩編51編はダビデの悔い改めの詩です。神の御前に罪を悔いて赦しを求めています。そのことが「清い心を創造し」(12節)と言われる点が特徴的です。悔い改めは神の新しい人間創造の始まりにほかなりません。

悔い改めから私たちの新しい人生が始まります。私たちも、キリストの十字架を自らの心にはっきりと刻みましょう。私たちの罪と咎を背負って、主キリストが十字架につけられてくださいました。その十字架に罪の赦しの確かな土台があります。

【祈り】

わたしの内に清い心を創造し、新しく確かな霊を授けてください。

望月 信(鈴蘭台教会)