しるしをとおして見るもの | ヨハネによる福音書 1章

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ヨハネによる福音書 1章

「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 1章51節

しるしをとおして見るもの

ヨハネによる福音書は、主イエスのなさった奇跡を奇跡とは呼ばずに「しるし」と呼びます。これはこの福音書にだけ見られる独特な表現で、合わせて七つのしるしが語られていて、これらの「しるし」が軸となって、主イエスのご生涯が語られています。

「しるし」は示しているものがあるということを意味しています。ですから、「しるし」そのものではなく、それを超えて、それが指し示しているものを見なければなりません。それは何なのでしょうか。

43節以下にはフィリポが、イエスをメシアとは信じようとしないナタナエルにこう語りかけます。「来て、見なさい」と。そして、1章の最後で主イエスは「天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる」と言われます。

主イエスを信じる者たちは、その旅路の中で天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを見るようになります。人の子とは、主イエスのことです。主イエスこそ、天の門であり、天と地、神と人間をつなぐ階段であることをこの福音書を通して私たちは見ることができます。なんとすばらしいことでしょうか。主イエスのもとに来て神の偉大な救いの御業を見ようではありませんか。

【祈り】

神の独り子イエスよ。私たちが、あなたのもとに行き、あなたの救いの御業を見ることができますように。

橋谷 英徳(関キリスト教会)