愛は正しさを超えていく | ホセア書 1-3章

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ホセア書 1-3章

主がホセアに語られたことの初め。
主はホセアに言われた。
「行け、淫行の女をめとり
淫行による子らを受け入れよ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ホセア書 1章2節

愛は正しさを超えていく

ホセアは、神に背き続けたイスラエルの民に向かって、やがて来る神の裁きを語りました。しかし、それ以上に、それでもご自分の民を見捨てることのない神の愛を、言葉と行いにおいて示し続けた愛の預言者でした。神は、ホセアを通してご自身の愛を語っておられます。「主はホセアに言われた。『行け、淫行の女をめとり、淫行による子らを受け入れよ。この国は主から離れ、淫行にふけっているからだ』」。

ホセアは耳を疑ったのではないでしょうか。姦淫した者は、「男も女も必ず死刑に処せられる」(レビ20章10節)。これが神の律法だからです。「姦淫の女を裁きなさい」なら理解できますが、「姦淫の女をめとりなさい」と、神は語られたのです。神の正しさの根底には、どこまでも深い愛があることが教えられています。

私たちは、「自分の正しさ」を主張し、相手を受け入れることができず、裁いてばかりいる時がないでしょうか。「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」と主イエスはおっしゃいました(マコ2章17節)。私たちが、「自分の正しさ」から少し離れるとき、そこに、主イエスの十字架の血潮が流れます。それは、わたしのためにも、あの人のためにも流された尊い十字架の血潮です。

【祈り】

受け入れることの難しい人を、きょうは愛することができますように。

小橋口 貴人(那加教会)