神に従うエステルの覚悟 | エステル記 3-4章

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エステル記 3-4章

「定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記 4章16節

神に従うエステルの覚悟

第3章には、王によって高い位につけられたアガグ人ハマンの策略が記されています。ハマンは、モルデカイが自分にひざまずいて敬礼しないことに腹を立て、モルデカイの民であるユダヤ人を滅ぼすことにします。その日はくじによって第12の月の13日に決まりました。この日、ユダヤ人は老若男女を問わず一人残らず滅ぼされ、その持ち物は没収されることになったのです。

第4章には、ハマンの策略を知ったモルデカイの反応が記されています。モルデカイは、衣服を裂き、粗布をまとって灰をかぶり、苦悩に満ちた叫び声をあげました。そして、エステルに、王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝えるのです。この伝言に対して、エステルは、お召しがないのに近づくことはできないと消極的に答えます。そのようなエステルに、モルデカイはこう言います。「この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか」。このモルデカイの言葉を、エステルは信仰をもって受け入れます。エステルは、自分の民を救うために、死ぬことさえ覚悟するのです。このエステルの覚悟に、私たちは、主イエス・キリストの覚悟を見ることができるのです。

【祈り】

主イエスよ。あなたは、御自分の民である私たちを救うために、命を捨ててくださいました。感謝いたします。

村田 寿和(羽生栄光教会)