祈りを盾とし矛として進む | ルカによる福音書 11-12章

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ルカによる福音書 11-12章

「まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 11章13節

祈りを盾とし矛として進む

執拗に頼めば、必要なものは何でも与えられる。それが祈りの秘訣であると主イエスは教えられます。けれども、「執拗に」という言葉は、慎みに欠けている、いろいろとあれこれ考えずに、という意味合いのある言葉です。ですから、「大胆に」や「遠慮せず」という訳がより良く当てはまります。大切なことは相手への信頼の度合いです。

神は、信頼に足る私たちの父親として、私たちの前に立ってくださっています。父親にとって、私たち子どもは喜びです。さらに、親は子どもが本当に必要とするものを知っていますから、子どもが必要とするものを、必要なときに必要な分だけ与えるのです。神がそのような人間の父以上であることは間違いのないことだと、主イエスは約束してくださいます。

神は、夜中にたたき起こされて憤慨する友人とは違います。どんなに常識外れの、無遠慮な祈りを大胆にささげても、神は決して驚かれることなく、聞いてくださいます。

そして、神は、祈りの霊である聖霊をくださることによって、私たちをさらなる祈りへと導かれます。祈り求めれば聖霊が与えられ、そのことによって、私たちはさらに大胆な神への信頼と祈りに導かれるのです。

【祈り】

コロナ禍の今こそ、私たちは霊に満たされて、この世界の救いを大胆に祈ります。

吉岡 契典(神戸改革派神学校)