重い皮膚病の人に手を差し伸べて触れる | レビ記 13章

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レビ記 13章

重い皮膚病にかかっている患者は、…「わたしは汚れた者です…」と呼ばわらねばならない。…その人は独りで宿営の外に住まねばならない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 13章45節~46節

重い皮膚病の人に手を差し伸べて触れる

レビ記は11章から15章の「汚れ」の問題の中で、その中でもとくに「重い皮膚病」を非常に大きく扱っています。その病にかかった人は「わたしは汚れた者です、汚れた者です」と呼ばわらねばならず、独りで宿営の外に住まねばなりませんでした。殺菌のために門の外のゴミ焼却場の灰の中にいるように、と残酷にも定められていたようです。

自分の「汚れ」を否応なく意識させられ、人との交わりからも容赦なく排除されていた、この「重い皮膚病」のような人にこそ、キリストは向かい合ってくださいます。それも「手を差し伸べてその人に触れ」てくださるということは(ルカ5章13節)、キリスト以外には誰にもできないわざです。他の誰からも接触を拒まれるような人にも手を伸ばして触れてくださるのはキリストのみです。しかもそれは、その汚れを引き受け、ご自分が「町の外の人のいない所に」行かれることになることによってです(マコ1章45節)。

キリストは人から厭われかねない私たちの汚れを自ら引き受けるようにして、私たちを清くしてくださいます。身代わりとしてご自分が見捨てられるような仕方で、いっさい分け隔てのない人間らしい交わりを私たちに回復させてくださるのです。

【祈り】

今日も私に手を差し伸べて、私の心の汚れを清め、人との豊かな交わりの中へと送り出してください。

赤石 純也(伊丹教会)