福音に啓示されている神の義 | ローマの信徒への手紙 1章

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ローマの信徒への手紙 1章

福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 1章17節

福音に啓示されている神の義

ローマの信徒への手紙1章から8章は救いと命の真理を説き明かします。1章16、17節は手紙全体の主題を要約して示します。それは「神の義」です。キリストの福音において示されたこの神の義は、受け身の義です。人間が自ら勝ち取るべき義ではないのです。人は皆生まれながらに罪人であって、自分を義とすることはできません。救いにおいて無力です。

神は人間を救うため、自ら義を立ててくださいました。ここに言われる義。それはキリストの義です。キリストは十字架の贖いの御業により、信じる私たちを無罪としてくださいました。それだけでなく、生まれながらに律法を守り行うことのできない私たちのために、律法に完全に従い通されました。そして御自身が勝ち取られたこの義をあたかも上等の上着を着せるようにして、贈り物としてまとわせてくださったのです。

義とされるとは、神との関係が正しく、すこやかにされるということです。そのためにキリストがすべてのことを成し遂げてくださいました。私たちはキリストの恵みの御業をただ信じ、受け入れることで義とされ、救われます。これこそこの書物が語り示す「福音」、喜びの知らせです。

【祈り】

あなたのひたすらなる恵みにより、私たちは命を得ました。感謝いたします。アーメン。

木下 裕也(岐阜加納教会)