救いの角による敵からの救い | ルカによる福音書 1章67-75節

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ルカによる福音書 1章67-75節

「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。
主はその民を訪れて解放し、
我らのために救いの角を、
僕ダビデの家から起こされた。
昔から聖なる預言者たちの口を通して
語られたとおりに。
それは、我らの敵、
すべて我らを憎む者の手からの救い。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 1章68節~71節

救いの角による敵からの救い

ザカリアは聖霊に満たされて預言しました。イエス・キリストこそ神が私たちのためにダビデの家から起こされた「救いの角」です。「角」とは力の象徴です。野牛がその角によって敵と戦うように、「救いの角」であるイエス・キリストは私たちのために戦い、「我らの敵、すべて我らを憎む者の手からの救い」をもたらしてくださいます。

では、「我らの敵」とはいったい誰のことでしょうか。当時のユダヤ人の多くはローマ帝国を敵とみなしていたかもしれません。しかし、ここで言われている敵とは、私たちが「恐れなく主に仕える」ことを妨げる敵であり、本質的にはサタンのことです(ルカ10章18、19節参照)。

私たちはかつてサタンの支配下にあり、罪と過ちの中を歩み、死と滅びを恐れなければなりませんでした。しかし、神は私たちをサタンの手から救い出し、私たちが恐れなく主に仕えることができるよう「救いの角」を起こしてくださいました。それはただ神の契約に対する真実と憐れみのゆえです。

私たちは感謝をもって神をほめたたえつつ、日々主に仕えて参りましょう。

坂尾 連太郎(南与力町教会)