守り行うことを確約する | ネヘミヤ記 10-11章

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ネヘミヤ記 10-11章

神の僕モーセによって授けられた神の律法に従って歩み、わたしたちの主、主の戒めと法と掟をすべて守り、実行することを誓い、確約するものである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ネヘミヤ記 10章30節

守り行うことを確約する

主の戒めと法と掟をすべて守り、実行することを確約する。そんなことが可能なのでしょうか。しかもその誓いを立てているのは、前の章で数々の罪と悪を告白した人びとです。

しかし、この誓約はなされました。それは、自分はこの誓いを果たすことができると確信したから誓約したのではありません。神が、彼らをこの誓約へと招かれたのです。自らの罪と悪を告白して真摯に打ち砕かれた者を、神は御心に従って生きる誓いへと招かれます。

ペトロは三度も主イエスを知らないと言い、その後、激しく泣きました。主イエスは、そのペトロを御自身に従って働く者として召されました(ヨハ21章17節)。同じように神は、9章で真摯に自らの罪と悪を告白した人びとを、驚くべき誓いへと導かれました。こうして、律法に従って歩むことを誓った民が各地に住むことにより、神の王国は再建されていくのです(11章)。

神は、私たちをも、神の御心に従う誓約へと招かれます。私たち人間に、それを果たす力はありません。しかし、神が招いてくださるが故に、私たちはその誓いに従って歩む道へと踏み出します。こうして神の国は地上に実現していきます。

三輪 誠(浜松伝道所)