神の御手により奮い立たされる | ネヘミヤ記 2章

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ネヘミヤ記 2章

神の御手が恵み深くわたしを守り、王がわたしに言ってくれた言葉を彼らに告げると、彼らは「早速、建築に取りかかろう」と応じ、この良い企てに奮い立った。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ネヘミヤ記 2章18節

神の御手により奮い立たされる

王の献酌官であったネヘミヤは、先祖の墓のある町を再建したいと王に申し出ました。それはとても大胆な提案でした。彼が再建したいと願ったのは、かつて滅ぼされた一つの民の要であった町です。その町を再建したいとの願いは、反逆の企てと理解される恐れがあるのです。

しかしながら、この申し出に対する王の反応は好意的でした。人間的に見るならば、ネヘミヤ自身の人柄や仕事ぶりが王に評価されていたことが、王の好意的な反応の要因だったでしょう。長年忠実に仕え続けたネヘミヤが勇気をもって王に願い出たことにより、このような結果を得ることができました。ネヘミヤ自身は、このようにして得られた王の言葉を、神の御手が恵み深く自分を守った結果として理解していました。このネヘミヤの姿を見て、人びとがこの良い企てに奮い立って参加していきました。

何かを成し遂げたとき、そのための苦労や犠牲が大きいほど自分の成果として誇りたいものです。しかしそれをただ神の御手によるものであると証しするとき、人びとは神の御業のために奮い立たされていくのです。

三輪 誠(浜松伝道所)