神を知るには | エステル記 5章

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エステル記 5章

それから3日目のことである。エステルは王妃の衣装を着け、王宮の内庭に入り、王宮に向かって立った。王は王宮の中で王宮の入り口に向かって王座に座っていた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記 5章1節

神を知るには

ハマンの恐るべき計画を知ったエステルは、モルデカイの言葉によって神の御心を悟り、死を覚悟して、王の許を訪ねます。それは3日目のことでした。この3日は備えの期間です。エステルはモルデカイをとおしてユダヤ人たちに断食を要請したと記されています。彼女自身も神に祈り、信仰の備えをして、王の前に出て行ったのです(4章16節)。

ただエステルには、一体何が待っているのかはわからなかったかもしれません。私たちにもこのような時があるのではないでしょうか。祈られ、祈り、ただ神の恵みを信じて、歩むしかない時が…。

王は庭に立っているエステルを見出して歓迎します。王は金の笏を差し伸べて、彼女の命を保証したばかりか、その願いを優しく聞き届けます。

ここにも神という言葉は語られていませんが、神が生きて働いておられることを見出すことができます。この時、エステルもまた神の導きを覚えていたでしょう。私たちはどうすれば神を知ることができるでしょうか。先の見えない人生の道を悩みながら、祈りながら、そして祈られながら歩む中で、私たちは神と出会います。

橋谷 英徳(関キリスト教会)