日の昇るところから日の沈むところまで | 詩編 113編

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詩編 113編

わたしたちの神、主に並ぶものがあろうか。
主は御座を高く置き
なお、低く下って天と地をご覧になる。
弱い者を塵の中から起こし
乏しい者を芥の中から高く上げ

自由な人々の列に返してくださる。
子のない女を家に返し
子を持つ母の喜びを与えてくださる。
ハレルヤ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 113編5節~9節

日の昇るところから日の沈むところまで

この詩編は、ハレル・シャレム(全ハレル)と呼ばれる重要な賛美の詩編の一つです。ユダヤ教の三大祭りである過越祭・七週祭・仮庵祭で必ず歌われると言います。それゆえ、最後の晩餐を終えた主イエスと弟子たちは、これらの詩編を歌いながらオリーブ山へ向かったのです。時は過越祭でした。

ハレルヤ、主を賛美せよ、東から西まで、すべての国で。今から、とこしえまで。主は地平を越え、時空を超えて賛美されるべきお方です。

預言者サムエルの母ハンナは、子が生まれるようにと神殿で主に願いました。サムエルが与えられた時、神に感謝と賛美の祈りをささげました。(サム上2章8節)。主イエスの母マリヤもまた、身ごもったとき、「わが魂は主をあがめる」、「身分の低い者を高く上げ」てくださると神を賛美しました(ルカ1章)。

二人の祈りは、この詩編の主題と重なります。主イエスの受肉は、高きにいます神のへりくだりです。主イエスは人を罪から救うため低きに下って、低い者を引き上げてくださったのです。私たちは主の救いの恵みを心から賛美します。

禰津 省一(熊本伝道所)