恵みの御業は永遠に続く | 詩編 111編

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詩編 111編

主は御自分の民に贖いを送り
契約をとこしえのものと定められた。
御名は畏れ敬うべき聖なる御名。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 111編9節

恵みの御業は永遠に続く

詩編111編と詩編112編は、2曲の屏風のように対をなしています。どちらも「ハレルヤ」で始まり、ヘブライ語アルファベット順の22行の「いろは歌」が記されます。日本語の翻訳も原文通りに22行に訳されています。

この詩編は、「人々の集い、会衆」が、主なる神のすばらしい御業を数えながら歌う歌であり、礼拝で歌われる賛美歌です。覚えやすいいろは歌として人々に愛唱されたことでしょう。

4節から6節は、歴史の中で神がイスラエルに与えた御業です。民は葦の海を渡りました。それにもかかわらず荒れ野で金の子牛を礼拝しますが、再び十戒が授けられました。神はご自分を「恵み深く憐れみに富む神」と宣言されました(出エ34章6節参照)。

神は、「糧」としてマナを与え、カナンの地に導き入れ、アブラハムと結ばれた契約を忘れることはありませんでした。すべては永遠に記念される驚くべき御業です。

「民に贖いを送」る神は、時満ちて御子イエス・キリストを遣わされ、完全な贖いを成し遂げてくださいました。

禰津 省一(熊本伝道所)