わたしに御心を留めてください | 詩編 106編

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詩編 106編

主よ、あなたが民を喜び迎えられるとき
わたしに御心を留めてください。
御救いによってわたしに報いてください。
あなたの選ばれた民に対する恵みを見
あなたの国が喜び祝うとき共に喜び祝い
あなたの嗣業の民と共に
誇ることができるようにしてください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 106編4節~5節

わたしに御心を留めてください

私たちが地上の生涯を歩み続けるとき、孤独を感じることがあるかもしれません。そのとき、私たちはどうするのでしょうか。この世にある何かによって、慰めを得ようとするのでしょうか。

この詩編の中で、詩人は、恵み深い主に感謝せよ、と歌いました。恵みというものは、受ける価値がない者に与えられるからこそ恵みなのです。主なる神は、ご自分の民が罪を犯し、不正を行い、逆らったことをご存じです。

しかし、神は民たちを見捨てることはなさいませんでした。むしろ、民を憎む者たちから救い出してくださったのです。そのことは、やがて与えられる祝福された神の国に迎え入れてくださることを表していたのです。

ですから、4節において、「あなたが民を喜び迎えられるとき、わたしに御心を留めてください」と求めます。自分の業に目を留めてくださいと祈ることはできませんでした。なぜなら、どのような善い業もできないことを知っていたからです。ただ神が憐れみによって救い出してくださること、それだけが詩人と今の私たちにとって唯一の救いなのです。

岡本 惠