主は言われる | 列王記下 4章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

列王記下 4章

召し使いは、「どうしてこれを100人の人々に分け与えることができましょう」と答えた。エリシャは再び命じた。「人々に与えて食べさせなさい。主は言われる。『彼らは食べきれずに残す。』」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記下 4章43節

主は言われる

4章には、エリシャがエリヤの霊を受け継いでいることを示す四つの奇跡が記されています。そのうちの四つ目がいちばん興味深い奇跡です。ある人がパン20個を持って来たとき、エリシャは召し使いに「人々に与えて食べさせなさい」と命じました。召し使いは驚いて、「どうしてこれを100人の人々に分け与えることができましょう」と言いましたが、もっと驚くことになりました。人々が食べきれずに残したのです。当然、これは主イエスがなさったパンの奇跡を思わせます。

人々が主イエスを預言者だと言ったのは、エリヤやエリシャのように奇跡を行ったからです。しかし、預言者は「主は言われる」と言ってから行うのに対し、主イエスは御自分でおっしゃいます。「歩け」と言えば足の不自由な人が歩きます。「開け」と言えば目の見えなかった人の目が開きます。「静まれ」と言えばマントを使わなくても波が静まります。まことに「言は神」でした(ヨハ1章1節)。「初めに言があった。言は神と共にあった」そのお方が、私たちを新しく創造してくださいます。それが神の最大の奇跡、復活です。

熊田 雄二