一筋の心を | 詩編 86編

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詩編 86編

主よ、あなたの道をお教えください。
わたしはあなたのまことの中を歩みます。
御名を畏れ敬うことができるように
一筋の心をわたしにお与えください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 86編11節

一筋の心を

きょうの詩編を味わうには、三つのことを念頭に置いて読み進めてみてください。

まず、この詩編の作者にとって神はどんなお方なのでしょう。それは、恵み深く、お赦しになるお方、呼び求めれば、必ず答えてくださるお方です。深い陰府からも救うことのできるお方。このようなお方は他にはいない、唯一無二のお方です。こう神を描くのは、決して神についての知識の寄せ集めではありません。心からの信仰です。

この神に対して、自分自身の姿をどう描いているでしょう。それは、貧しく、身を屈める者、神の慈しみに生きる者、神に依り頼む者、主なる神だけを慕う者です。それは恵みと憐れみに富む神だけを頼って生きる姿です。頼る相手を唯一無二だと信じているのですから、他の選択肢はありません。

では、命が狙われる危機に直面し、一体何を願っているのでしょう。一つは、自分に与えられた良いしるしを見て、自分を憎む者が恥じ入ることです。しかし、その前にもう一つ大切なことを願っています。それは、神の道を教えられて、神のまことの中をぶれずに歩み続けることです。

山下 正雄(RCJ メディア・ミニストリー)