全知の神の御前に黙して神の答えを待とう | ヨブ記 40-41章

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ヨブ記 40-41章

わたしは軽々しくものを申しました。
どうしてあなたに反論などできましょう。
わたしはこの口に手を置きます。
ひと言語りましたが、もう主張いたしません。
ふた言申しましたが、もう繰り返しません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 40章4節~5節

全知の神の御前に黙して神の答えを待とう

上の引用聖句は(前の章で)ヨブに語られた神に対するヨブの返答の言葉です。ヨブは神に問い詰められ、遂に自分の無知を痛感し、それを神に真摯に告白します。そもそも神に対して自分の知識を誇り得る者は存在しないはずですが、ヨブは前に友人たちとの議論を通して自分の正しさを訴え、自己正当化を図るに至りました。それが愚かで不可能なことであると、今痛感したわけです。神の主権的で恵み深い御導きのお蔭です。

しかし、ヨブのこの返答の後、神はなおいっそう彼を追及されます。前の章では地上の動物や鳥について問われましたが、ここではベヘモットとレビヤタンについて問われます。これらは陸と海の巨大な獣で、異教神話では神々も恐れ慄く暗黒の怪物です。しかし、天地の創造者、まことの神はそのベヘモットも造り、レビヤタンも屈服させると明言されるほどです(40章15、25節)。

これは、今一度、ヨブを神の前に謙遜にさせ、そして彼を祝福されることへの備え、導きなのです。それゆえ、私たちも謙虚に全知の神の導きに従いましょう。

市川 康則(千城台教会)