かしこより来りて | フィリピの信徒への手紙 3章12-21節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

フィリピの信徒への手紙 3章12-21節

しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 フィリピの信徒への手紙 3章20節

かしこより来りて

キリストが神の右に着座された現在の状態から、使徒信条は未来についての告白へと進みます。キリストは世の終わりに再び、「かしこより」、すなわち昇られた天より、この地上に来られるのです。教会は、このキリストの再臨の希望を抱いて歩んでいます。

いつキリストが来られるのかは分かりません。そのため再臨の約束を忘れてしまいそうになったり、うわさに惑わされて偽のメシアにだまされてしまいそうになったりする危険もあります。しかし、再臨されるのは救い主であるキリストであり、その日は必ず来ます。私たちは確かな約束を与えられているのです。

そもそも私たちの人生にはいつか終わりの日が来ます。それがいつであるかはやはり分かりませんが、その日に備えて生きています。同じように、私たちは何よりもキリストの再臨の日に備えます。キリストがいつ来られてもよいように、信仰に目覚め、生活を整え、そして喜びと希望をもって、「マラナ・タ(主よ、来てください)」(1コリ16章22節)と祈りつつ歩むのです。

石原 知弘(東京恩寵教会)