真実の祈り | ヨブ記 6章

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ヨブ記 6章

神よ、わたしの願いをかなえ
望みのとおりにしてください。
神よ、どうかわたしを打ち砕き
御手を下し、滅ぼしてください。
仮借ない苦痛の中でもだえても
なお、わたしの慰めとなるのは
聖なる方の仰せを覆わなかったということです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 6章8節~10節

真実の祈り

友人にも理解されない苦難の中で、ヨブは祈ります。「神よ、どうかわたしを打ち砕き、御手を下し、滅ぼしてください」。自分を滅ぼしてしてくださいと祈らざるを得ないまでの苦しみがあります。しかし続けて、「仮借ない苦痛の中でもだえても、なお、わたしの慰めとなるのは、聖なる方の仰せを覆わなかったということです」と祈ります。すなわち、ヨブは、苦しみの中でも神の御心を尊び、神に服従する者であろうとしています。「わたしの願いをかなえ、望みのとおりにしてください」と言いながらも、神に信頼して、神を神とすることに立ち続けるのです。

どのようなことがあろうとも、神に留まるほかに、私たちの真実で、確かな生き方はありません。神が私たちを愛してくださっているのですから、神にすべてを委ねて、安心し、心軽やかに歩み続けていきましょう。そして、なしうる限りの善と正義をもって、神のご栄光をあらわしていきましょう。神の御前にまことに小さな者ですが、主よ、どうか私たちを憐れんでくださり、永遠の慰めと確かな希望を、絶えず、恵みによって豊かにお与えください。

大場 康司(召天)